大谷3戦8打席連続無安打も「打てそうな雰囲気ありました」
「オープン戦、エンゼルス4-4ロイヤルズ」(6日、テンピ)
気持ちは外野フェンスを越えていた。六回無死一塁の第3打席。ロイヤルズ戦に「4番・指名打者」で先発したエンゼルス・大谷が初球、内寄り148キロ速球を鋭く振り抜いた。しかし、一、二塁間に弾んだ打球は二ゴロ。3戦8打席連続無安打。打率を・083に落とした。
「紙一重ですね。二塁ゴロになるか、センターにホームランになるか」。明るい声に悔しさがにじむ。「構えている段階でしっかり打てそうな雰囲気がありました。ホームラン行けるんじゃないかなぐらいの感じだった」。
ここまでオープン戦出場6試合で1安打。15打席で8三振だが、「春先はあんまり調子がよくない」と淡々。「ホームランをバンバン打ちたいというよりもパチパチ捉えて(野手の)正面でアウトの方がいいし、運もシーズンに取っておける」とにこやかに話す。
「打席は構えで決まる」が持論。試合前の打撃練習でもフォームチェックに余念がない。「構えている段階の投手の見え方がよかった」。会心の一打を予感させた。