大谷 力抑えて145キロ ブルペンで初めて打者立たせて感覚つかむ

 ブルペンに入る前にキャンプ地初遠投で調整した大谷(撮影・小林信行)
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 「エンゼルス春季キャンプ」(8日、テンピ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(25)はキャンプ地5度目となるブルペンに入り、初めて打者を立たせて42球を投げた。

 21球を投げて調整した前回のブルペンから中1日、この日の大谷はキャンプ地最長となる約60メートルの遠投などで肩をつくってからブルペンに入った。これまでと同様、1イニング15球を想定し、インターバルを挟みながら計42球。内訳は直球30球、カーブ6球、スプリット5球、スライダー1球だった。6球目からは左打席に立ったマイナー打者に投げて、投球感覚を呼び戻した。

 球団広報部によると、この日の大谷には過去のブルペン同様、力を抑えて投げるようにとの指示が出され、最速は90マイル(約145キロ)だったという。キャンプ地初ブルペンの2月23日の最速は81マイル(約130キロ)。その後は84マイル(約135キロ)、88マイル(約142キロ)と投げるごとに球速を上げている。

 一昨年10月に右肘を手術。リハビリ途中の昨年9月には左膝手術を受けた。けが防止のため、右肘に負担がかからない投球フォームへの改造にも着手。3度目のブルペンに入った2日には「フォームに関しては、みんなそうだと思いますけど、同じ感覚で投げても違ったりするので毎日、微調整も必要ですし、細かい引き出しが大事になってくるんじゃないかなと思います」と話している。今季は指名打者で開幕を迎え、5月中旬の投手復帰を見据える大谷が少しずつ前に進んでいる。

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