大谷翔平、スプリットに満足「投げる必要ないぐらいいい」ブルペンで今キャンプ最多59球

 「エンゼルス春季キャンプ」(11日、アリゾナ・テンピ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(25)が今キャンプ6度目のブルペンに入り、同最多の59球を投げた。

 1イニング15球を想定し、3度のインターバルを入れて計59球を投げた。強度は最速90マイル(約145キロ)を計測した3日前のブルペンとほぼ同じ。「スピードは出るに越したことはないですけど、決められた球数をしっかりしたメカニクス(仕組み)で投げるということをまずやるという感じですね」と狙い説明した。

 一昨年10月に手術を受けた右肘への負荷を軽減するため、新たな投球フォームに取り組んでいる。左足を着地した時のボールの位置を右肘よりも高くすることへの意識。「試合のレベルで投げる時も基本的にゆるやかに加速していくのが理想的なので、力を入れる時も順序よく加速させていくっていうのがまず一つ、理想的かなとは思う。(新フォームは)ブルペンのレベルでは意識できますけど、(実戦で)打者に集中した時にそういうふうなところまで落とし込める練習は必要かなとは思います」と話した。

 この日投げた59球の内訳は直球36球、カーブ18球、スプリット5球。終盤は1人残ったブルペンで選手や首脳陣が注目する中、力のこもった投球を見せ、「スプリットはまずまずというか、特に投げる必要もないぐらいの感じで、いつもそうですけど、いいんじゃないかなと思います」と満足感を口にした。

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