レイズ秋山 どんな状況でもやるのがプロ!メジャー1年目、開幕延期もしっかり準備
米大リーグ、レッズの秋山翔吾外野手(32)がオンラインでのインタビューに応じ、新型コロナウイルス感染拡大で延期となった開幕を待ちながら過ごす葛藤を明かした。ロサンゼルスを拠点とする日常生活や米国の現状を語り、先の見えない移籍1年目の難しい状況を強い気持ちで乗り越える決意を示した。
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-本拠地のシンシナティを離れ、通訳とロサンゼルスで過ごしている。
「平日は午前中に練習して、それ以外はゆっくり。できるのはキャッチボールとティー打撃くらい。外出はほとんどしていない」
-調整が難しい。
「(シーズンが)まだ始まらないので、焦ることはない。結果を出したいという不安はいつでもある。今回(の感染拡大)は誰かが経験しているなら参考にできるけど、誰も経験したことがない。練習ができるだけでもありがたい」
-米国の状況は。
「先週くらいから交通量が増えたかな。どこに向かっているのかは分からないけど、もう大丈夫なのかと思い始めている人がいるようだ」
-外出制限や営業規制の長期化に抗議するデモも起きている。
「身近で体験しているわけではないし、そういうニュースを見ているだけ。感染者は増えているようだけど、一時より落ち着いたという認識なんでしょうか」
-気持ちをどのようにして保っているか。
「『目標を見失わずに』と言うのは簡単だけど、自分を律しながらやるのは確かに難しい。ただ、目標をどう立てるのかは分かっていないと。野球は仕事。難しいといっても、みな同じ。何があっても準備するしかない。自分はなるべくタフな選手でいたい」
-野球以外の生活は。
「先は見えないが、自主トレ期間のようなもの。料理や洗濯、掃除もやる。食事はとりあえず肉を焼くだけ。米もあるので、何とかなっている」
-開幕を待ちわびる気持ちは日米共通だ。
「消えていた電気がつくみたいに、何かが再開するというのは明るい話題になる。ただ、コロナの脅威は消えていない。野球どころではないのかな、という思いもある」
-それでも開幕への準備は欠かせない。
「どんな状況でもやるのがプロ。結果を出せなかったとして、『コロナの影響でいろいろあったから』とは言わせたくない。こんなときでも結果が出せるのが強い選手。言い訳はしたくないし、振り返って『あの年は何とかやれた』と言いたい。自分がやる、と決めて来た環境なので」