ダルビッシュ「選手は闘犬とほぼ同じ」MLB開幕案を批判
大リーグ・カブスのダルビッシュ有投手が15日、ツイッターを更新。新型コロナウイルスの影響で延長されているMLBの開幕について言及した。
大リーグ機構から7月4日の独立記念日前後に無観客で開幕する開催案が浮上。この報道を受け、「MLBの開幕が近いという噂があるけれど、噂がどこから出ているかわからんけど『この状況で身を削ってみんなに夢を与える』風に無理に持っていって、選手がプレーしなければいけない状況に持って行こうとしている気がする」と不満を隠せず。
選手の立場から、「現場にいる人以外はリスクはほぼない。『夢や希望』をうたって自分や家族への健康への不安から拒否する人たちが悪人になってしまうような状況は避けてほしい。チームでプレーするということは濃厚接触だらけになる。実際プレーすることに不安を感じている選手は結構多いらしい」と切実に訴えた。
世界最多の感染者数が出ている米国は、収束の見通しは見えていない。この状況で方向性が出ていることに「結局どうしてもプレーして欲しい人たちはリスクが選手に比べて極めて低く、お金は儲けられる人たち。選手やその家族を『美談』をつかって逃げられないように盾にしようとしているようにしか感じられません」と、批判的な意見を並べた。
練習、試合中だけでなくグラウンド外でも移動を含めて感染の懸念は消えない。「MLBの選手たちは闘犬とほぼ同じ状況だと思う。リスクのない、お金を儲けたい人たちが外から騒いでいる。実際に自分や家族を犠牲にして戦うのは選手や現場スタッフ。クラブハウスとか飛行機とか密どころじゃないからな」と指摘した。