アガシ&グラフ息子の指名に注目 10、11日MLBドラフト会議
米大リーグのドラフト会議(10、11日)でテニス界のスター選手だった両親を持つ18歳のジェイデン・アガシの指名が注目を集めている。父は四大大会シングルスを8度制したアンドレ・アガシさんで、母は同22度優勝のシュテフィ・グラフさん。メジャー公式サイトが7日までに将来のエース候補として紹介した。
5歳で置いた球を打つ「ティーボール」を始めると「毎試合が挑戦で、乗り越えるのが本当に好き」と野球にのめり込んだ。191センチ、96キロの恵まれた体格を生かし、投手と三塁手の「二刀流」をこなす。150キロ前後の球を投げ、野手でも能力を評価されている。
両親については「競技に対する姿勢には影響を受けた」と語る。ユニホームの背中に愛称の「ロック」を入れることもあったが、今は誇りを持ち「アガシ」にしている。
ドラフトは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、指名が従来の40巡目から5巡目までに縮小される。右肘の靱帯(じんたい)再建手術明けで、狭き門を通過できなかったとしても、メジャー通算303勝の左腕ランディ・ジョンソンや583本塁打のマーク・マグワイアらを輩出した南カリフォルニア大で腕を磨き、最高峰の舞台を目指す。