通算609本塁打のソーサ氏「陽性反応一度もなかった」ラジオ番組で禁止薬物使用否定
米大リーグ、カブスなどで活躍し、歴代9位の通算609本塁打の記録をもつサミー・ソーサ氏(51)が15日(日本時間16日)、シカゴのラジオ局WSCRの番組に出演。禁止薬物使用疑惑を完全否定し、「数字は嘘をつかない」と殿堂入りに意欲を見せた。
ドミニカ共和国出身のソーサ氏はカブス時代の98年にカージナルスのマーク・マグワイアとし烈な本塁打王争いを展開。敗れはしたが、打率・308、66本塁打、リーグ最多の158打点でMVPを受賞し、一躍、時の人となった。00年と02年に本塁打王、01年には2度目の打点王を獲得。球宴に7回選出された。18シーズンで2354試合、打率・273、609本塁打、1667打点、234盗塁の通算成績を残した。その一方で禁止薬物使用の噂は絶えず、03年には試合中に折れたバットの中からコルクが見つかり、出場停止処分を受けた。07年シーズンを最後に現役を退いた。
これまで禁止薬物の使用を否定してきたソーサ氏はこの日も「一度も陽性反応がなかった」と主張。「数字は嘘をつかない。僕は毎日、ハードにプレーしたし、やるべきことすべてやった。自分が殿堂入りするのは当然のことだ」と熱弁を振るった。
米野球殿堂入りには全米野球記者協会の記者による投票で75%以上の得票率を要する。13年から有資格選手の同氏は今年の投票で13・9%だった。
米メディアによる1~10年ごとの本塁打総数は以下のとおり。
1シーズン バリー・ボンズ 73本(01年)
2シーズン マーク・マグワイア135本(98、99年)
3シーズン マグワイア 193本(97~99年)
4シーズン マグワイア 245本(96~99年)
5シーズン サミー・ソーサ 292本(98~02年)
6シーズン ソーサ 332本(98~03年)
7シーズン ソーサ 368本(97~03年)
8シーズン ソーサ 408本(96~03年)
9シーズン ソーサ 444本(95~03年)
10シーズン ソーサ 479本(94~04年)