大リーグ強行開催が決定 オーナー会議で可決、60試合の見通し
米大リーグ機構(MLB)は22日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で当初3月26日の開幕が大幅に遅れている今季の強行開催を決定した。最終的な提案を選手会が拒否したことを受け、独自に開幕日や試合数を決定できる権利の行使を30球団のオーナーが全会一致で可決した。
労使が7月19日で一致していた開幕日への言及はなかった。AP通信によると、60試合での開催になる見通しで1878年以来の少なさという。選手会が60試合制に対する採決で反対33、賛成5で否決し、MLBは「このような結果となり残念だ」との声明を出した。
MLBは選手会に対し、米東部時間23日午後5時(日本時間24日午前6時)を期限に、選手の7月1日までのキャンプ地集合と、健康と安全面の規約を含む運用マニュアルへの同意が可能かどうかの回答を求めた。
労使は5月12日に協議を始め、シーズン縮小に伴う年俸削減幅で対立が長期化。今月16日のMLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーと選手会のトニー・クラーク専務理事によるトップ会談を経てもMLBが比例年俸の60試合制、選手会が同70試合制で折り合わなかった。