大谷 全球種37球「二刀流」で練習 MLBキャンプ再開

 米大リーグが3日、新型コロナウイルス感染拡大のため3月中旬に中断していたキャンプを再開し、一昨年に右肘手術を受けたエンゼルスの大谷翔平投手(25)は本拠地アナハイムで開幕からの復活を目指す投打の「二刀流」で練習した。今月23日か24日が予定の開幕に備える。

 大谷が3日、本拠地アナハイムで再スタートを切った。

 感染予防策でポジションごとに練習時間が区切られた。普段なら周囲と積極的に交流する大谷も、同僚へのちょっかいやハイタッチを控え、黙々とメニューを消化していった。

 ようやく白い歯がのぞいたのは投球練習後だった。カーブ、スライダー、フォークボールと全球種を37球投げ、投手コーチと話し合う際に何度も笑顔を見せた。

 一昨年に右肘、昨秋には左膝手術を受けた。当初は今年5月中旬の投手復帰を目指していたが、開幕が遅れたことで投打の「二刀流」でのスタートが望めるようになった。

 5月末までに3度、実戦形式の練習に登板するなどリハビリでステップアップしてきた。同僚のトラウトが「大谷も投手で戻ってくるし、ベストメンバーになる」と公式戦を心待ちにすれば、就任1年目の知将マドン監督は「ロックンロール(派手な活躍)の準備はできている」と独特の言い回しで期待を込めた。

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