大谷翔平、課題克服5回無失点6K 2年ぶり二刀流へ光明
エンゼルスの大谷翔平投手(26)は19日(日本時間20日)、本拠地エンゼルスタジアムで行われた変則ルールの紅白戦に登板し、5回5安打、6奪三振4四球。打者のべ22人に対し、右肘手術後最多の73球を投げストライクは45球だった。前回登板で課題の一つに「追い込んでからの変化球」を挙げたが、この日は変化球で5つの三振を記録するなど、26日(同27日)が予想される1年10カ月ぶりの先発マウンドに向けて弾みをつけた。
中5日で臨んだ開幕前最後の実戦のマウンド。過去2試合は打者25人に12四死球と制球に苦しんだ大谷は初回、先頭ウォルシュをカウント2-2からスプリットで三振に斬って上々のスタート。しかし、タイスをフルカウントから歩かせ、アダムスには初球の直球を中前へ運ばれる。中堅手の好返球で一走の三進を防いで2死二塁。4番ウォードにはワンボールから連続カーブでストライクを追い込み、最後は直球で投ゴロに仕留めてピンチを脱した。
二回は1死からハーモシヨに初球の真っすぐを左前へはじき返され、けん制悪送球で1死三塁とされる。続くアデルをカウント1-2からスライダーで空振り三振、タイスを速球で遊飛。スリーアウトとしたが、イニングの球数が7だったため、追加打者と対戦しフルカウントから左前打を許したところで打ち切られた。
三回、先頭ウィルシュをカウント2-2からスライダーを低めに決めて見逃し三振、続くハーモシヨはカーブ見逃しストライク、直球空振りで追い込み、力強い速球で空振り三振。3人目はワンストライクからカーブで打者のバランスを崩して二ゴロに仕留めた。
四回は連続外野フライで2死とし、アデルにはカウント1-1からスライダーで空振りさせて最後は外角低めの直球で見逃し三振。二回同様、投球数が少なかったため、追加で打者と対戦したが、フルカウントから四球を出した。
五回は右前打と遊撃手が太陽の光で打球を見失う不運で無死一、二塁とされたが、後続を三ゴロ併殺、空振り三振に仕留める粘りの投球。この時点でイニングの球数が7だったため、追加で打者2人を迎えたが、連続四球を与えたところで降板した。
過去2登板のストライク率は7日が30%(50球のうち15球)、13日が41%(64球のうち26球)とボールが先行したが、この日は62%だった。