MLB静寂の開幕 無観客で開催、差別反対運動も ナショナルズ主力の感染判明
「ナショナルズ1-4ヤンキース」(23日、ワシントン)
米大リーグは23日、新型コロナウイルスの影響で60試合制に縮小されたレギュラーシーズンが約4カ月遅れて開幕した。田中が所属するヤンキースが敵地ワシントンでの昨季のワールドシリーズ覇者ナショナルズ戦に4-1で六回途中降雨コールド勝ちした。ドジャースはジャイアンツを8-1で破った。
ナショナルズ-ヤンキースはワシントンのナショナルズ・パークで無観客による静寂に包まれた中で開催された。感染予防策として試合前の選手紹介では間隔を空けた選手の列が外野フェンス近くまで達した。始球式にはファウチ国立アレルギー感染症研究所長がユニホームにマスク姿で登場。監督や一部選手もマスクなどで顔を覆い、試合中はボールが頻繁に交換された。
この日、ナショナルズでは主力フアン・ソト外野手にコロナ感染が判明した。改めて感染リスクと隣り合わせのシーズンであることが浮き彫りとなり、デーブ・マルティネス監督は「われわれは流行のまっただ中におり、十分な注意が必要だ」と警戒を強めた。
コロナとともに米社会で問題になっている人種差別に反対する行動も見られた。セレモニーでは選手のメッセージが大型ビジョンに流れ、両軍選手は片膝をついた。「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命も大事だ)」と記されたTシャツを着るなどし、マウンドにはBLMのロゴが描かれた。