大谷翔平、球速低下の原因は体よりも心 指揮官「そういう選手を見てきた」

アスレチックス戦の1回、1死も取れずに降板するエンゼルス先発の大谷=オークランド(共同)
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 「アスレチックス6-4エンゼルス」(26日、オークランド)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)は右肘手術を乗り越えて693日ぶりに公式戦のマウンドに立った。しかし、1死も取ることができず、3安打3四球、メジャー自己ワーストの5失点で黒星を喫した。打者6人に計30球、ストライクは15球だった。

 試合後の会見でストレートの球速に関する質問が多く出た。大谷のメジャー最速球は右肘手術前の18年5月30日のタイガース戦で記録した101・1マイル(162・7キロ)。しかし、693日ぶりの投手復帰となったこの日の最速は中継局のテレビ表示が95マイル(約153キロ)、大リーグ公式サイトは94・7マイル(152・4キロ)。自己ベストと約10キロ近い開きがあった。

 試合後の会見で球速が上がらなかった理由を問われた大谷は「球速は特に…、はい」と多くを語らず。30球を思い返しながら「腕がいまいち振り切れてなかったかな、というのは全体的にある」と自己解説し、「バッターを抑えに行くという気持ちよりも球を投げることに集中していた感じ」と、肉体面より精神面が球速に影響したことを強調した。

 米記者からも球速低下について問われたマドン監督は「健康状態について彼にも聞いた時は大丈夫と言っていた。何も悪いところはない」と返答。「大きなけがから復帰して久しぶりの試合に臨む場合、けがの前の状態に戻すためには精神的な部分で打ち破らなければいけないものはある。私はこれまでそういう選手を他にも見てきた」と話した。

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