大谷翔平、5失点KO翌日に打者で3三振 指揮官「少し悪かった」
「アスレチックス3-0エンゼルス」(27日、オークランド)
エンゼルスの大谷翔平選手(26)は「3番・指名打者」で出場し、4打数無安打3三振だった。前日の試合で右肘手術後初、693日ぶりに公式戦のマウンドに立ったが、1死も取れずに自己ワーストの5失点で負け投手に。この日は米移籍後初めて登板翌日に打者でフル出場したが、敵軍の3投手に封じられた。チームは好機であと1本が出ずに完敗。開幕シリーズ4連戦を1勝3敗で終えた。
負の連鎖を断ち切れなかった。初回1死二塁の先制機。大谷は昨年6月30日の対戦で本塁打を放っている右腕バシットに対し、カウント1-1からバットを振っていったが、4球連続ファウルの後に外角高めのボール気味の151キロ速球に空振り三振。三回2死一塁の場面では積極的に初球を狙ったが、チェンジアップにバランスを崩され、力のない中飛に終わった。
その後もバットは空を切り続けた。先頭で打席に立った六回はカウント2-1から2球連続空振りで三振。0-3の八回無死一塁の場面では初球のストライクを見送った後、外角高めの151キロ、内角低めの151キロを空振りして3球三振を喫した。
前日の会見で大谷は「あす以降も試合があるので、まずは切り替えて打席に集中したいなと思っています」と語っていたが、開幕戦の第1打席で中前打を記録した後は8打席連続ノーヒット。前日に球場から宿舎に帰るバスの中で大谷にこの日の「3番・DH」起用を伝えたというマドン監督は、米記者からの「調子が悪そうに見えますか?」の問いに「そうだね」と即答。新型コロナウイルスの影響で60試合の短縮シーズンとあって「彼は一生懸命に取り組んでいる。シーズンが短いのは分かるが、正しい方向に進むためには我慢が必要な時もある。私たちもそのつもりだ。確かにきょうは少し調子が悪かった」と話した。