大谷、3三振奪うも2回途中5四球2失点降板 防御率37・80

 右肘手術後2度目の登板を果たした大谷(Angels Baseball提供)
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 「エンゼルス-アストロズ」(2日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)は右肘手術から復帰後2度目の登板で1回2/3を投げて無安打2失点、3奪三振5四球。勝敗はつかなかった。初回は三者凡退だったが、二回に課題の制球が乱れ、連続押し出し四球で自滅した。防御率37・80。50球のうちストライクは25球。最速は97・1マイル(約156・2キロ)だった。

 初回の大谷は先発スプリンガーに対し、初球153キロ直球で見逃しストライクを取ると、ボール一つを挟み、154キロ直球と142キロスプリットで連続空振りを奪い、投手復帰後初の三振を記録した。続くアルトゥーベはカウント1-1からスプリットでバント捕邪飛。3番ブレグマンは初球153キロ直球で中飛に仕留めた。

 一昨年10月の右肘手術から693日ぶりに復帰した7月26日のアスレチックス戦は制球、球威に欠き、1死も取れず、メジャー自己ワースト5失点で降板した。前日1日の会見では「ワンアウトを取りたいですね」と自虐的に語っていた右腕だったが、この日はわずか8球で3人を料理。6日間の調整期間中に対話の時間をつくり、「楽しむように」「もっと自由にやっていい」と助言したマドン監督もベンチから手を叩いて好投を称えた。

 ところが、二回に暗雲がた立ち込める。先頭ブラントリーにボールが先行。フルカウントからこの日初の四球を出すと、5番グリエルには2ストライクから決めにいったスライダー、スプリットを見送られて5球目の156キロが暴投となって走者が二進。6球目のスライダーが外角低めに外れて走者をためた。6番レディックにもカウント3-1とボールが先行。フルカウントから投じたこの日最速の156・2キロの直球をファウルにされた後、3者連続となる四球を与えた。

 無死満塁の大ピンチを迎えた大谷だったが、ここから粘りを見せる。7番タッカーをカウント2-2からスプリットで空振り三振、さらにメイフィールドを外角低めの155キロで見逃し三振。前回登板から進化した投球を披露したが、9番ガーノーにはフルカウントから押し出し四球。ストライクにも見えた内角直球がボールと判定された瞬間、大谷は天を仰いで悔しそうな表情を見せた。

 中継ぎ投手がブルペンでウォームアップを開始する中、大谷は2巡目の対戦となったスプリンガーにはカウント3-1からふたたび押し出し四球。最後の球、50球目の直球の球速は89・7マイル(144・3キロ)だった。

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