大谷翔平、2戦連続欠場 指揮官はDH起用に自信「可能な限り出場」

 「マリナーズ-エンゼルス」(5日、シアトル)

 2日の登板後に右前腕部の屈筋回内筋損傷が判明したエンゼルスの大谷翔平選手(26)が2試合連続で欠場することが発表された。試合前のオンライン会見に応じたジョー・マドン監督(66)は「良くなっているが、慎重にいきたい」と話し、明日以降の出場の可能性を示唆した。

 大谷は2日のアストロズ戦で2回途中、50球を投げて交代。降板後に右腕に違和感を訴え、MRI検査を受けた。3日に球団が発表した診断結果は「右屈筋回内筋損傷」。一昨年10月に手術を受けた右肘靭帯は損傷しておらず、再手術の必要はなく、「一般的に投球再開まで4~6週間」と説明。指揮官は前日の会見で大谷の今季の投手復帰はないとの見解を示した。

 球団は、大谷が一昨年9月に右肘靭帯の一部断裂が判明した時と同様、右腕のけがはスイングに支障はないと判断。今季の残り試合は指名打者として出場することが決まっている。この日の会見でマドン監督は大谷の今後の起用について「復帰すれば、可能な限り出場する。相手投手の右、左は問題ではない」と自信を見せた。

 大谷はメジャー1年目の18年9月に右肘靭帯の一部断裂で判明した後もスイングには支障がないとして打者で出場。24試合で月間打率・310、7本塁打、18打点、4盗塁を残した。手術を受けた右肘のリハビリのため、打者に専念した昨季は106試合、打率・286、18本塁打、62打点、12盗塁だった。

 前日の大谷は、自軍ベンチがある三塁側の内野席からマスクを着用して他の選手たちと並んで試合を観戦。味方の好プレーには頭上で手を叩き、勝利が決まった後はベンチ前で仲間を出迎えて左手で“ハイタッチ”。球場を出る際は右肘にはサポーターなどはなく、右手に紙袋をもって小走りする場面も。その表情は明るかった。

 エンゼルスのラインアップは以下のとおり。

1番・遊撃 フレッチャー 打率・357、1本塁打、7打点

2番・中堅 トラウト   打率・296、2本塁打、5打点

3番・三塁 レンドン   打率・167、1本塁打、4打点

4番・DH アップトン  打率・135、2本塁打、4打点

5番・一塁 プホルス   打率・156、3本塁打、7打点

6番・左翼 ウォード   打率・217、0本塁打、1打点

7番・右翼 アデル    打率・250、0本塁打、0打点

8番・捕手 スタッシ   打率・313、2本塁打、5打点

9番・二塁 レンヒフォ  打率・211、0本塁打、0打点

   投手 テラーン 今季初登板

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