大谷 3戦連続マルチ&盗塁 指揮官「まだ100%じゃない。あと数日かかる」
「エンゼルス6-0アスレチックス」(11日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平選手(26)は「5番・指名打者」で出場し、4打数2安打1四球、1得点、1盗塁。今季初の3戦連続マルチ安打で打率を・224(49打数11安打5四球)とした。チームは今季初めて連勝した。
大谷が猛攻劇に加わったのは四回だ。先頭の4番レンドンが2戦連発3号ソロで先制点を挙げると、続く大谷が右前打。過去に2度のノーヒットノーランを記録している右腕ファイアーズに対し、フルカウントから7球目チェンジアップにバランスをわずかに崩されながらもしぶとく一、二塁間を破って出塁した。
続くプホルスの左前打で二塁に進んだ大谷は7番カストロの2号3ランで生還。1死からグッドウィンにも3号ソロが飛び出し、打者9人で一挙5点。マドン監督は「つながっていた。ボールをしっかりとらえ始めている。打線全体がいい打席だった。いい気分だ」と話した。
この日の大谷は五回の打席にも右前打を放って3戦連続マルチ安打。カウント0-2と追い込まれながら146キロ直球を鋭くはじき返して出塁すると、プホルスの5球目には今季2盗塁目となる二盗を成功させた。
大谷が2日の登板で右前腕部を故障して今季の投手復帰を断念。打者専念決定後の最初の試合となった6日のマリナーズ戦の第1打席で3号2ランを放った後は11打席連続ノーヒット(1四球含む)。しかし、9日のレンジャーズ戦で今季初の1試合2安打をマークして復調のきっかけをつかむと、翌日のアスレチックスでは左翼線二塁打と4号2ラン。この日も複数安打を継続した。
試合後のマドン監督は「まだ100%の状態ではない。よくはなっているが」と大谷の打撃の状態を冷静に分析。「速球は逆方向、変化球は引っ張り、というような意識は見える。よくなってきてるが、本来の打撃にはあと数日、1週間ほどかかるのでは」と話した。
試合は、エンゼルスは先発バンディが7回4安打無失点、10奪三振の快投で3勝目。その好投にこたえるかのように打線は四回に打者9人で一挙5点を奪い、六回にはフレッチャーの3号ソロで加点。同地区首位のアスレチックスに連勝した。