「ブルージェイズ５－７レイズ」（１６日、トロント）

　レイズの筒香嘉智外野手（２８）はブルージェイズとの変則ダブルヘッダー第２試合に「５番・左翼」で先発出場し、四回に３号３ランを放つなど３打数２安打３打点、１得点だった。六回の左越え二塁打の後に代走を送られた。ダブルヘッダーは７イニング制で、チームは延長八回、７－５で競り勝った。

　２点を追う四回２死一、二塁、レイズの筒香は外寄りの浮いた変化球を逃さなかった。逆らわずに強くたたくと、打球は左中間フェンスを越え逆転の３号３ランとなった。チームの精神的な柱となっているキーアマイヤーが「大きな一本だった」とたたえたアーチ。六回には先頭で左投手から二塁打を放ち、メジャーで初めて１試合２本の長打を記録した。

　３ランを放ったシューメーカーとは開幕２戦目の７月２５日に対戦し、３打数無安打と抑えられていた。この日は２ボール２ストライクから相手の決め球が甘く入ってきたところを逃さず仕留め、一つ借りを返した。

　１０日からの遠征先で、筒香のバットは上向きだ。６試合に出て１８打数６安打で７打点を稼ぎ、走者をかえす役割を果たしている。キャッシュ監督は「シューメーカーを打てていなかった。筒香の一打は大きかったね」と満足そうに言った。