大谷翔平 5号3ラン含む2安打3打点 22打席ぶり快音もサヨナラ負け
「アスレチックス5-4エンゼルス」(23日、オークランド)
エンゼルスの大谷翔平選手(26)は「5番・指名打者」で出場し、5号3ランを含む4打数2安打3打点、1四球。10戦41打席ぶりの本塁打でプロ野球人生ワーストの連続無安打打席を21で止め、9戦ぶり今季4度目のマルチ安打を記録した。打率は・181(83打数15安打)。メジャー通算45本塁打は日本選手ではホワイトソックスなどで活躍した井口資仁(ロッテ監督)を抜いて単独4位に浮上した。
照れたように笑みを浮かべた。2点を追う三回1死二、三塁。センター左へ134メートルの豪快な一撃を放った大谷はホームベース上で先に生還したトラウト、レンドンの祝福を受けて表情を緩めた。
前日の試合で3打数無安打1四球。打席感覚をつかむため、ノーステップ打法と右足を上げる打法を使い分けたが、結果は出なかった。16日のドジャース戦の第2打席から続いていた連続無安打は4戦20打席となった。
この日の相手先発は最速161キロの剛腕モンタス。過去の対戦打率・500(8打数4安打1本塁打)と好相性の右腕に対し、初回2死一、二塁の先制機は4球連続スプリット攻めで空振り三振。右足を上げるフォームで初球を空振りした後、ノーステップに変更したが、最後はヘルメットが脱げそうになるほどバランスを崩してバットは空を切った。
無観客の敵地にエンゼルスナインの雄叫びが響き渡ったのは三回の打席だ。2点ビハインド。1死二、三塁。一打逆転の絶好機に大谷は2ボールから低めの153キロシンカーを空振りした。またか…。その直後だった。高めに浮いた153キロにバット一閃。打った瞬間、それと分かる打球がセンターの左へ伸びる。打球速度179キロ、飛距離134メートル。「ビッグフライ!オオタニサーン!」と実況が叫ぶ。大谷の好調時の特徴が詰まったホームランが2階席に突き刺さった。
1点リードの五回一死の第3打席は四球。1ボールからスプリットを空振りした後、3球連続ボールを見極めて一塁へ歩き、追加点をおぜん立てした。
4-4の七回には3番手左腕ディークマンから右前打を放った。2球連続で見送ったスライダーをストライクと判定されて追い込まれると、3球目、甘く入ったスライダーを一、二塁間へゴロではじき返した。
同点の九回1死一塁の第5打席は初球に一走トラウトが二盗に成功。一打勝ち越しのチャンスだったが、4番手右腕ソリアに一ゴロ。引き続きノーステップで打席に立ったが、ワンボールから真ん中のチェンジアップを打ち損じた。
試合はエンゼルスが三回に大谷の5号3ランで逆転に成功し、五回には1点を加えた。しかし、六回に投手陣が崩れて追いつかれ、無死二塁から始まるタイブレーク制の延長十回に抑えのバテリーがキャナに犠飛を許してサヨナラ負けを喫した。