「カブス２－１ホワイトソックス」（２３日、シカゴ）

　米大リーグ、カブスのダルビッシュ有投手（３４）はホワイトソックス戦に先発し、７回１失点１０奪三振でハーラートップの５勝目を挙げた。

　ダルビッシュの言葉に自信がにじんでいた。５試合で５連勝のメジャー自己ベストをマークし「去年の後半より全体的に球速が上がっているし、いろんな球をさらに操れるようになっている」と要因を明かす。

　二回、先頭の４番アブレイユに低めの変化球を左中間越えに運ばれ、前日から４打席連続本塁打でメジャー記録に並ばれた。これで先制を許したが「今は誰が投げたって打たれると思う」といい意味で開き直る。絶好調の強打者を次の打席では打ち取るなど、着々とアウトを重ねた。

　７回１失点、１０奪三振の快投でハーラートップの５勝目。研究熱心な性格で、数日前には短文投稿サイト「ピッチング忍者」で知られる米野球分析家に連絡した。今季好調なインディアンスのビーバー投手の速いナックルカーブをマスターするため、画像を譲り受けたそうで「制球できなかったが、力の伝え方がいいかもしれないと思って、スライダーを投げる時に応用した」という。

　前日は妻・聖子さんの誕生日。チームの公式サイトにもお祝いメッセージがあったそうで「それが自分に力をくれたという感じがしました」とうれしそうに話す。５戦で５連勝には「これからどうなるのか予想もつかない」と上機嫌だった。