大谷 発奮マルチ!猛抗議退場のマドン監督の思いに応えた
「第1試合、アストロズ6-3エンゼルス」「第2試合、アストロズ5-12エンゼルス」(25日・ヒューストン)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)は25日(日本時間26日)、ヒューストンでアストロズとのダブルヘッダーに出場。第2試合に「4番・指名打者」でフル出場し、4打数2安打2打点、今季3個目の盗塁も決めた。見逃し三振に倒れたストライク判定を巡り、マドン監督が退場処分となる異例の展開だったが、次打席でダメ押し適時打を放ち、指揮官の思いに応えてみせた。
指揮官の心意気に応える一振りだった。ハリケーン接近に伴い、2日前に急きょ決まったアストロズとのダブルヘッダー(7回制)。プロ初体験の大谷は2試合目、4点リードの七回1死二、三塁の場面で右中間二塁打を放って走者2人を迎え入れた。
打ったのは内寄り高めの150キロシンカー。スランプ時は押し込まれて凡打になっていた球を力強くはじき返し、相手の息の音を完全に止めた。
その前の六回の打席ではフルカウントから悠然と見送った外角低め直球をストライク判定で三振。その瞬間、マドン監督がベンチから猛抗議で一発退場。「いい球ではなかった。良い人間でいようと心掛けているが、選手を守らなければいけない時はある」。監督の気持ちを無駄にするわけにはいかなかった。
三回には平凡なゴロで快足を飛ばして内野安打に。直後に3盗塁目となる二盗も成功させた。2試合ぶりの複数安打でチームの4連敗阻止に一役買った。
2日前の試合で22打席ぶりのヒットとなる5号3ランを打った。「打席内で落ち着き始めている」とはマドン監督の大谷評。まだシーズンは折り返したばかり。ここから一気に巻き返していく。