ブルージェイズ・山口 メジャー初勝利 元米国代表監督も絶賛「球速、制球が向上」
「ブルージェイズ9-1レッドソックス」(26日、バッファロー)
ブルージェイズの山口俊投手(33)が2点リードの三回から2番手で登板し、メジャー移籍後最長となる4回、同最多の59球を投げて2安打1失点でメジャー初勝利を挙げた。山口から勝利のバトンを受けた元阪神のドリスが七回を、元日本ハムのバースが八回を無失点に抑える豪華リレーで快勝した。
山口は立ち上がりこそ、無死一、二塁のピンチを背負ったが、宝刀スプリットで併殺打に仕留めるなどして無失点。4イニングをソロ本塁打の最少失点に抑えてデビューから1カ月、8度目の登板でうれしい初勝利を手にした。
この日の中継局の解説で、元ブルージェイズ監督で、WBCでは米国代表を指揮した経験をもつバック・マルティネス氏は登板ごとに安定感を増す山口について「肩肘が強くなっている」と分析。デビュー当初は90マイル(145キロ)に達していなかった直球が94マイル(153キロ)までアップしていることを指摘しながら「腕の振りが速くなり、球速、制球、そして、スプリットのキレが向上している」と好投の要因を語った。
山口はデビューから2試合はいずれもタイブレーク制の延長十回で起用されて2連敗。しかし、8月4日以降の6試合は12回2/3を2失点と好投し、デビュー戦後は無限大だった防御率も4・26まで改善させた。