ダルビッシュ 止まらんリーグ単独トップ6勝目 6回0封 サイ・ヤング賞へ前進!
「レッズ0-3カブス」(29日、シンシナティ)
カブスのダルビッシュは、七回で打ち切られるダブルヘッダーの第1試合に先発し、7安打2四球で走者を出しながらも、二つの併殺などでピンチを切り抜けた。6回無失点でリーグ単独トップの6勝目をマークし「リスク管理ができた。相手打者の傾向をずっと考えて、落ち着いて投げられた」と余裕を漂わせた。
今季は初登板で黒星を喫した後は、自身初の6戦6勝で防御率1・47と絶好調。日本投手初のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)受賞が現実味を帯びてきた。
その栄誉へ一歩前進する力投を披露する一方、この日はプロ野球日本ハム時代の2011年以来となった秋山との対決が注目を集めた。六回に迎えた第3打席で、自信満々に投げ込んだ速球を右前にはじき返され「すごく納得のいった真っすぐを完璧に打たれた」と舌を巻いた。打率1割台で不振にあえぐ秋山に「いい打者だとは分かっていたが、それ以上。今は数字が出てないかもしれないけど今の数字の打者じゃない」とエールを送った。
またこの試合で珍しいプレーも披露した。四回無死一塁で2球目を投げようとした際にグラブが落下。だがそのままスプリットを投じてファウルを奪った。これには打者も驚いた表情を浮かべ、ダルビッシュは思わず苦笑いを浮かべた。