「エンゼルス１ー２マリナーズ」（３１日、アナハイム）

　エンゼルスの大谷翔平選手（２６）は９試合ぶりにスタメンを外れ、１点を追う九回に代打で出場して右前打を放った。１打数１安打で打率は・１８９（１０６打数２０安打１３四球）。チームは２連敗を喫した。

　右足を上げてフルスイングした。１－２の九回、先頭で打席に立った大谷は完投を狙う先発左腕ゴンザレスに対し、初球内角高めの１４０キロシンカーを空振りした後、ふたたび内角高めに投じられたシンカーに反応。バットを根元から折られながらも時速１２５キロの打球を右前へ落とした。

　大谷は今季の左投手との対戦打率は・０９１（３３打数３安打）。しかもゴンザレスには通算１０打数無安打４三振と完封されていた。前日の試合前会見で「私の見る限りでは左投手が最大の問題だと思う」と話していたマドン監督は、逆転サヨナラ勝ちを期した大谷の代打起用を「あの状況でベストの選択肢だった」と説明した。

　試合は、大谷とシモンズの連打で無死一、二塁とし、一発逆転サヨナラの好機に主砲トラウト登場。しかし、痛烈な当たりは三塁手の正面。大谷はヘッドスライディングで懸命の帰塁を試みたが、わずかに及ばず併殺となった。３番レンドンが四球を選んで２死一、二塁としたが、プホルスが遊飛に倒れて万事休した。