マー君 6回2失点で今季初勝利の権利 五回に痛恨同点被弾も味方打線が勝ち越し点援護
「ヤンキース-レイズ」(1日、ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手(31)は今季自己最長の6回を投げて3安打2失点。今季初勝利の権利を持って降板した。88球、7奪三振はいずれも今季自己最多。四回まで二塁さえ踏ませない好投だった。2点リードの五回に同点2ランを許したが、六回に味方打線が勝ち越し点を援護した。防御率3・38。
8月27日のブレーブス戦から中5日、今季初勝利を期して6度目のマウンドに立った田中は初回、2者連続三振を奪う好スタート。2死からウェンドルに死球を与えたが、対戦打率・313、2本塁打の4番メドウズを138キロスライダーで三飛に打ち取った。
二回は先頭の筒香をスライダーで二ゴロ、アダメスには初球148キロ直球を左前に運ばれたが、後続を二直併殺。三回は1死から四球で走者を背負った後、二ゴロ(二封)、空振り三振でつけ入る隙を与えず。四回は筒香を三直に仕留めるなど、3人で片付けた。
四回を終えて48球、1安打無失点、5三振2四死球。二塁さえ踏ませない質の高い投球を披露していたが、五回に崩れた。先頭アダメスにフルカウントから甘く入ったスライダーを左翼線二塁打。続くキーアマイヤーには2球連続スライダーでカウント0-2と追い込んだ後、3たび投じた低めのスライダーに合わされ、同点被弾。飛距離122メートル、低い弾道で右翼2階席まで運ばれた痛恨の1球にマウンド上で悔しさをにじませた。
しかし、そこからしっかり立て直し、六回は2三振を含む三者凡退。今季自己記録を更新する7つ目の三振を奪うと、その裏の攻撃でアーシェラが2点適時三塁打。さらに相手エラーが絡んで3点の勝ち越しに成功した。
レイズの筒香を2打席無安打に抑え、通算成績を6打数無安打とした。