マー君 頭部打球直撃乗り越え今季初勝利 自己最遅の開幕6戦目で初星
「ヤンキース5-3レイズ」(1日、ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手(31)は今季自己最長の6回を投げて3安打2失点で今季初勝利を手にした。88球、7奪三振はいずれも今季自己最多。四回まで二塁さえ踏ませない好投で防御率3・38。メジャー移籍後最も遅い開幕6試合目でのシーズン1勝目だった。
8月27日のブレーブス戦から中5日、今季初勝利を期して6度目のマウンドに立った田中は初回、2者連続三振を奪う好スタート。2死からウェンドルに死球を与えたが、対戦打率・313、2本塁打の4番メドウズを138キロスライダーで三飛に打ち取った。
四回を終えて1安打無失点、5三振2四死球。二塁さえ踏ませない質の高い投球を披露していたが、五回に崩れた。先頭アダメスにフルカウントから甘く入ったスライダーを左翼線二塁打。続くキーアマイヤーにカウント0-2から3球連続で投じたスライダーを右翼席2階へ同点被弾。同点に追いつかれたが、そこからしっかり立て直して六回は2三振を含む三者凡退。今季自己記録を更新する7つ目の三振を奪うと、その裏の攻撃でアーシェラが2点適時三塁打。さらに相手エラーが絡んで3点の勝ち越しに成功した。
レイズの筒香とは2度対戦して二ゴロ、三直。通算成績を6打数無安打とした。
田中は7月上旬の夏季キャンプでの投球練習で味方打者の打球が頭部を直撃。軽度の脳振とうと診断され、開幕を出遅れた。18日の同カードでは4回6失点で今季初黒星を喫したが、前回26日のブレーブス戦では勝ち星こそつかなかったかが、5回無失点の好投。この日も一旦は同点に追いつかれたが、粘り強い投球でメジャー移籍後最も遅い6登板目でうれしい初星を手にした。