ヤンキース・チャプマン、危険球3試合出場停止 敵将「故意死球」批判のマー君はお咎めなし
米大リーグ機構(MLB)は2日(日本時間3日)、前日のヤンキース-レイズ戦の九回に起こったヤンキースの抑えアロルディス・チャプマン投手の危険球に関して同投手の3試合出場停止と罰金、ヤンキースのアーロン・ブーン監督とレイズのケビン・キャッシュ監督にそれぞれ1試合の出場停止と罰金の処分を科したと発表した。初回の死球を敵将から「故意だ」と批判された田中将大投手の処分はなかった。
両軍選手がベンチから飛び出し、にらみ合う騒動に発展したのはヤンキース2点リードの九回裏だ。そのイニングからマウンドに上がったチャプマンが2死から筒香の代打で登場したブロッソーへ投じた初球、163キロの速球が頭上を通過した。審判団は協議後、両軍ベンチに警告を出した。
同選手は一瞬、怒りの表情を見せながらもプレーは続行されたが、試合終了後に怒りをあらわにし、両軍選手がフィールドになだれ込み、一触即発状態となった。
ア・リーグ東地区首位を走るレイズと3・5ゲーム差で追うヤンキースとの激しい攻防。試合後の会見でキャッシュ監督は「あれは酷い。ヤンキースに非はある。マウンド上の投手は確信的だった」とバッサリ。返す刀で初回2死からウェンデルの右肘へぶつけた田中の1球を「故意だった」と批判した。さらに「だれかが責任を取らなきゃいけない。最後に言っておくが、ウチには98マイル(約158キロ)を投げる奴らがたくさんいる」と、報復死球を示唆する言葉を口にしていた。