ダル、圧巻7連勝 「今は邪念が入らない」リーグ主要3部門でトップに
「カブス4-1カージナルス」(4日、シカゴ)
カブスのダルビッシュ有投手(34)は4日、シカゴでのカージナルス戦に先発し、7回1安打1失点、11三振で両リーグ単独トップの7勝目(1敗)で日本投手最長となる7戦7勝をマーク。防御率、奪三振を含めてリーグ主要3部門でトップに立った。エンゼルスの大谷翔平投手(26)はアストロズ戦でタイブレークの延長十一回にメジャーで初のサヨナラ安打を放った。
またも快投を演じた。カブスのダルビッシュは5回をパーフェクトで、七回まで最少失点に切り抜けた。勝ち星だけでなく、防御率1・44、63奪三振で主要3部門においてリーグトップに君臨。「そんなに調子がいいというわけではなかったが、制球が良かった」と貫禄を漂わせた。
7、8月の月間最優秀選手を受賞後初めて登板した。前回対戦で6回1失点ながら、毎回のように走者を出されたカージナルス打線への対策は配球を変え「追い込むまでナックルカーブを投げない」ものだった。緩いカーブとチェンジアップを代用し、多少制球を乱しても「投げることに意味がある」とぶれなかった。
七回1死まで無安打無得点だった8月13日のブルワーズ戦に続き、圧倒的な内容だった。奪三振は今季3度目の2桁をマークした。
日本投手では歴代最長となる7戦7勝を記録し、有力候補に挙がるサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に突き進む。過熱する日米の報道陣の質問に「周りの評価は関係ないし、一人一人正しい配球をしていくことに集中している。今は邪念が入らないし(感情を)コントロールするのがうまくなった」と冷静に返す言葉が一層、受賞の期待感を高めた。