大谷翔平 崖っぷち7号同点2ラン 今季初の左腕撃ち
「パドレス-エンゼルス」(23日、サンディエゴ)
エンゼルスの大谷翔平選手(26)は「5番・指名打者」で2試合ぶりにスタメン出場し、2点を追う二回の第1打席で7号同点2ランを放った。
この日を含めて残り4試合。プレーオフ出場圏内の地区2位アストロズを3・5ゲーム差で追うエンゼルスは先発バリアが初回に2ランを被弾。いきなり劣勢を強いられた。
崖っぷちのチームを救ったのは大谷だ。0-2の二回無死一塁。1イニングで降板した先発クレビンジャーに代わって、この回からマウンドに上がった左腕モレホンに対し、2ボールからの3球目、やや高めの154キロシンカーを捉えると低い弾道の打球は右中間フェンスを越えた。
打球速度175キロ、飛距離126メートルの同点弾でチームを生き返らせると、次打者アップトンが8号勝ち越しソロ、2死から8番ベムブームにも3号ソロが飛び出し、一気に逆転に成功した。
苦手とされている左投手から大谷がホームランを打ったのは今季初めて。昨年8月18日のホワイトソックス戦でデトワイラーから打って以来、通算5人目。
昨年6月30日以来の2打席連続弾が期待された三回の打席は3番手右腕アルタビラの初球、外寄りスライダーを積極的に打って右飛だった。
4-2の五回2死一、三塁の得点機は4番手左腕ヒルに三振。カウント1-2から内角高め、ボール気味の148キロ直球を豪快に空振りした。
大谷は前日まで打者で40試合に出場し、打率・193(140打数27安打21四球)、6本塁打、22打点、7盗塁、出塁率・298。7試合ぶりにスタメン出場した19日のレンジャーズ戦に第1打席で6号ソロを放つなど、3打数2安打1打点、2得点を記録したが、その後の2試合は結果を出せず、前日22日の試合は4試合ぶりに出場機会がなかった。