大谷「悔しさ大きい」メジャー3年目は自己最低打率・190&登板2試合で終了
エンゼルスの大谷翔平投手(26)がメジャー3年目を終えた。「4番・DH」でフル出場した今季最終戦は4打数1安打。投手としては右肘手術から2年ぶりに復帰したが、わずか登板2試合で右前腕部を痛め今季中の復帰を断念。打者としては自己ワーストの打率・190と苦しんだ。 レギュラーシーズン全日程を終了して各タイトルが確定。ナ・リーグはカブスのダルビッシュ有投手(34)が日本選手初の最多勝に輝いた。
2年ぶりに二刀流に挑んだメジャー3年目は不振を極め、チームも6年連続でプレーオフ進出を逃した。期待に応えられなかった60試合の短縮シーズン。試合前にオンライン取材に応じた大谷は「結果的にポストシーズンに行けなかったので、悔しさの方がやっぱり大きいなとは思います」と振り返った。
新型コロナウイルスの感染拡大によりシーズン開始が約4カ月遅れたことで開幕二刀流が実現。しかし、登板2試合、わずか1回2/3、80球を投げた後に右前腕部を故障し、今季中のマウンド復帰を断念した。
打撃は打率1割台のスランプ。本来の力強い打球が出ず、9月に入って出場機会は激減した。「出た課題はつぶすという繰り返し。毎日毎日良くなるように練習するだけ」。意図的に練習内容を変えなかったのは自身の状態の違いを見極めるため。「悪いところはその分伸びしろがある」と前を向いた。
「4番・DH」でフル出場した今季最終戦は二回に快足を生かした一塁内野安打。しかし、その後は二盗に失敗し、今季の連続成功は7で止まった。九回2死の打席は一ゴロに倒れ、最後の打者となった。
近日中に投球プログラムを開始する。「まずは不安なく、しっかり投げられるというのが最低条件」。二刀流への情熱は変わらない。大谷が悔しい思いを胸に充電期間に入る。