マエケン吠えた!4年ぶりPO先発で5回無失点「冷静かつ気持ちの入った球投げられた」

 先発し5回無失点と好投した前田(AP=共同)
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 「ワイルドカードシリーズ・第1戦、ツインズ1-4アストロズ」(29日、ミネアポリス)

 ツインズの前田健太投手(32)は先発で登板し、5回2安打無失点、2四球5奪三振。勝ち投手の権利をもって降板したが、中継ぎ投手が七回に同点打を許して勝敗はつかなかった。試合は1-1の九回に5番手ロモが味方野手の失策からの押し出し四球で決勝点を献上。チームのポストシーズン連敗は17となり、シリーズ突破に向けて崖っぷちに立たされた。

 こぶしを握って前田が吠えた。1点リードの四回2死満塁の大ピンチ。8番レディックをスライダーで空振り三振に斬った瞬間、マウンド上で気を解き放った。

「とにかく、点を与えないように、絶対に三振を取るという気持ちで投げていた。あのガッツポーズはその気持ちが表れたのかなと思う」

 カウント0-2から外角高め146キロ直球のボール球の後でスライダーを投じた。「冷静かつ気持ちの入ったボールを投げられた」。満足感を漂わせた。

 メジャー移籍1年目から5年連続のポストシーズン。ドジャース時代の16年以来、4年ぶりの先発マウンドは初回2死から3番ブラントリーに高めに浮いたチェンジアップを左翼線二塁打にされたが、後続を断って無失点。二回も2死から四球で走者を背負ったが、レディックをスライダーで空振り三振に仕留めた。

 三回を3人で片付けると、その裏に主砲クルーズが適時二塁打で待望の先制点をたたき出した。

 1-0の四回のマウンドは1死から四球と右前打で一、二塁。2死から今季初となる3つ目の四球を与えて傷口を広げたが、最後は宝刀でピンチ脱出。全91球を振り返り、「感覚は悪くなかった。力が入りすぎたところがあったけど、投げているボール自体は悪くなかったと思うし、相手に関してはポストシーズンになって、しっかり自分のデータも頭に入っていると思うし、なかなか簡単には振ってくれなかったですけど、粘り強く自分自身では投げることができたんじゃないかなと思っています」と話した。

 チームは逆転負けで3回戦制のシリーズの初戦を落とした。もう1敗もできない状況となったが、前田は「気持ちを切り替えることが大事。次の登板はもちろんあると思って明日から準備します。チームが勝つことを信じながら、僕自身は次の登板に向けて調整したいなと思います」と前を向いた。

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