マエケン 渾身ガッツ5回0封も…PS初戦は逆転負けでツインズ崖っぷち
「ワイルドカードシリーズ・第1戦、ツインズ1-4アストロズ」(9月29日、ミネアポリス)
ア・リーグのワイルドカードシリーズ(3回戦制)でプレーオフ(PO)が開幕し、ツインズ(中地区1位)の前田健太投手(32)が4年ぶりにPOで先発し、5回を2安打無失点で勝敗は付かなかった。レイズ(東地区1位)の筒香嘉智外野手(28)は「1番・指名打者」で先発出場し2打数無安打。9月30日は第2戦が行われ、ヤンキース(東地区2位)の田中将大投手(31)が先発する。
渾身(こんしん)のガッツポーズで前田が吠えた。1-0の四回2死満塁の窮地。レディックを宝刀スライダーで空振り三振に斬った瞬間、こぶしを握った。「とにかく、点を与えないように、絶対に三振を取るという気持ちで投げた。あのガッツポーズはその気持ちが表れたのかなと思う」
5回2安打無失点。ポストシーズン(PS)開幕投手の責任をしっかり果たし、「冷静かつ気持ちの入ったボールを投げられた」と満足感を漂わせた。
前田にとってはメジャー1年目から5年連続のプレーオフの舞台。しかし、まっさらのマウンドに立つのは16年以来4年ぶりだ。「ポストシーズン初戦、久しぶりの先発というのもあって力みとか、気持ちが入りすぎた部分もあった」。3四球を与え、5回で91球。「もうちょっと長いイニングが投げられればベストでした」と反省も忘れなかった。
勝ち投手の権利をもって救援陣に託したが七回に同点に追いつかれ、九回に逆転負け。北米四大スポーツ最多のPS17連敗を記録した。チームは崖っぷちに立たされたが「勝つことを信じながら僕自身は次の登板に向けて調整したいと思います。みんな一つになって頑張っていきたい」。次も抑える自信はある。ここで終わるわけにはいかない。