マー君、スプリット落ちず初回4失点 悪天候の中、苦しい立ち上がり
「ワイルドカードシリーズ・第2戦、インディアンス-ヤンキース」(30日、クリーブランド)
ヤンキースの田中将大投手(31)が先発し、初回に4点を先制された。
前日の第1戦に大勝し、シリーズ突破に王手をかけた第2戦。降雨予想のため43分遅れて始まった試合はプレーボール後に雨が強まった。初回。ポストシーズン通算9試合目の先発のマウンドに立った田中は先頭リンドアをスライダーで遊ゴロに打ち取ったが、2番ヘルナンデスにはカウント2-2から投じた外角高めの145キロ直球を左翼線二塁打。いきなりピンチを背負った。
3番ラミレスには2連続スライダーで空振りを奪って追い込んだが、決め球スプリットが落ちない。甘く入った138キロを右翼線へはじき返され、適時二塁打。1点を失った直後に試合は中断された。
33分の中断後に試合は再開。田中は4番サンタナをカウント3-1から右飛に打ち取ったが、レイエスを歩かせて2死一、二塁と傷口を広げる。6番ネイラーにはカウント1-0から2球目スプリットがふたたび落ちずに右中間二塁打。走者2人の生還を許すと、さらに左前適時打で4点目を失った。
田中がプレーオフに出場するのは4年連続5度目。過去8登板の通算成績は5勝3敗、防御率1・76と安定した成績を残している。