ダルビッシュ「ファンの声が僕の力になった」SNSでの交流を語る
「ワイルドカードシリーズ・第2戦、カブス0-2マーリンズ」(2日、シカゴ)
カブスのダルビッシュ有投手(34)は7回途中5安打2失点と好投したが、打線の援護に恵まれず、敗戦投手となった。有利が予想されたチームはまさかの2連敗でポストシーズン敗退が決まった。
試合後のオンライン会見。ダルビッシュが日米のファンに向けて感謝の気持ちを言葉にした。
新型コロナウィルス感染拡大のため、無観客で開催されたシーズン。ダルビッシュは球場入りする際に熱烈な地元ファンから「頑張れ」と声を掛けられたことや、アカウントを開設しているツイッターに激励の書き込みがあったことに感謝。さらに日本のファンに対しても「(午前)3時に起きて(生中継を)見ますとか。逆だったら僕は絶対に見ないですけど、そんな時間に起きたくないから。そうやって自分の睡眠時間を削ってくれたりだとか、それ(自分の登板)を楽しみにしてくれていたりだとか、あと、僕のピッチングを見てまたきょうも頑張れるっていう声とかは、今年はすごく僕が良かったっていうのもあるけど、そういうのはすごく僕の力にもなったので、本当にいろんな人に感謝しかないです」と話した。
自身はコロナの影響で3月下旬に予定されていた開幕延期が決まると、ユーチューブでゲーム実況のチャンネルを開設してファンと交流。「いつ開幕するか分からない中で、日本の野球も開幕が延期になって、野球ファンの人がなかなか野球選手の動向を見る機会がなかったり、そういう中でユーチューブでゲームを一生懸命やろうかなって思い出して」と経緯を明かし、「あれでいろんな野球ファンの方に喜んでもらえた。そこでコミュニケーションもたくさん取れたし、けっこう見てもらった。色んな人の暇つぶしになれたという意味ではすごく良かったですね」と言った。同チャンネルの登録者数は30万人を突破している。
メジャー8年目の今季のダルビッシュは12試合に登板して、リーグ最多の8勝(3敗)、同2位の防御率2・01、同4位の93奪三振を記録。レッズのバウアーやメッツのデグロムらとともにサイ・ヤング賞最有力候補に挙がっている。