ダルビッシュ「フィジカルと技術です」カーショーら超一流にあって自分にないもの

 「ワイルドカードシリーズ・第2戦、カブス0-2マーリンズ」(2日、シカゴ)

 カブスのダルビッシュ有投手(34)は7回途中5安打2失点と好投したが、打線の援護に恵まれず、敗戦投手となった。有利が予想されたチームはまさかの2連敗でポストシーズン敗退が決まった。

 メジャー8年目の今季は12試合に登板して、リーグ最多の8勝(3敗)、同2位の防御率2・01、同4位の93奪三振などをマーク。レッズのバウアーやメッツのデグロムらとともにサイ・ヤング賞最有力候補に挙がっているダルビッシュは、この日も6回2/3、94球を投げて5安打2失点と好投。カットボール主体の配球でストライク率は73・4%を記録した。

 「人生で一番、段違いでいいとは思いますけど、もっと良くなると思う」。

 試合後のオンライン会見。米メディアから今季の投球に関する質問を受けたダルビッシュはそう言い切った。

 今季の成績を「数字を見れば、どの投手ともある程度、張り合えるぐらいの数字だと思うし、去年の後半ぐらいから周り(の人)には(メジャーの)トップレベルが見えてるっていうのは言ってて、そこの位置に自分は近いと思ってる」と表現した右腕。しかし、その一方で「同時に、たとえば、デグロム(メッツ)であったりだとか、カーショー(ドジャース)であったりとか、バーランダー(アストロズ)であったりだとか、あのへんとの差がまだ、何て言うのかな、自分では遠いかなとはすごく思います」とも話す。

 「つかんだものは足りなかったものですね。そこがすごく見えたので、自分にどうしても足りない部分っていうのが見えたってことが自分にとってはつかんだものっていうか、得たものだったかなと思う」。

 『一流』の領域に近づいたことで見えてきた『超一流』との距離。ダルビッシュは差を感じてる部分を「フィジカルと技術ですね」としながら「フィジカルの部分はもともと、天性のものっていうのがあるから、そこを同じように何もせずに、いじらずに勝負してても一生、相手にならないので、いかに天賦の才に対して、頭でどうやって勝つかっていうか、頭でどうやってその天賦の才に近づけるか、ですね。努力的な部分で。難しいですけど」。さらに「変化球でいろんなこと、何でもやりたいことができるっていうことは自分のアレ(能力)ですけど、まっすぐ系ですね、まっすぐ系が自分の中でまだ改善の余地がいっぱいあるっていうのは分かってるので、そこですね」と続けた。

 現状維持では満足できない。ダルビッシュがさらなる進化を遂げようとしている。

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