「ア・リーグ地区シリーズ・第３戦、ヤンキース４－８レイズ」（７日、サンディエゴ）

　米大リーグのプレーオフは７日、各地で地区シリーズ（５回戦制）が行われ、第３戦のア・リーグでヤンキース（東地区２位）の田中将大投手（３１）はサンディエゴでのレイズ（東地区１位）戦に先発し、４回０／３を２本塁打を含む８安打５失点で負け投手になり、チームは１勝２敗で窮地に追い込まれた。

　試合後の田中は開口一番、「悔しさしかない」と言った。前回登板９月３０日のインディアンスとのワイルドカードシリーズ第２戦では、プレーオフ自己最多の五回途中６失点。昨季まで採用していたノーワインドアップで臨んだこの日のマウンドでも５失点と苦しんだ。

　「自分の状態が数段良かっただけに、同じような結果になったっていうフラストレーションはハンパないですね。すごいつらいですね」と心の中を支配する感情を吐き出した。

　２本の本塁打はいずれも変化球が捕手の要求したコースを外れた。「ここ一番、勝負どころのボールで甘くなってしまっている部分はあったと思う。それを逃さず打たれたのは大きかったと思います」と自己分析した。

　１－１の四回無死一、二塁からキーアマイアーに３ランを被弾。前打者・アダメスへのフルカウントからの際どいコースへのスライダーが四球となったことには「マウンド上にいた時は（ストライクだと）思いました。（映像を）チェックしてないんで分からないですけど、そこは際どい所だったと思うし、審判の方がボールだと言えば、たぶんボールだったと思うし、うん、それ以外何もないです」と冷静に受け止めた。