筒香、初安打も九回好機生かせず 16年マエケン以来、日本人4年ぶりPO快音
「ア・リーグ優勝決定シリーズ・第4戦、アストロズ4-3レイズ」(14日、サンディエゴ)
レイズの筒香嘉智内野手(28)は「8番・指名打者」で出場し、4打数1安打。七回にプレーオフ(PO)11打席目で初安打となる投手強襲安打を放ったが、チームは敗れてシリーズ3勝1敗となった。日本人選手がPOでヒットを記録したのは16年の前田健太(当時ドジャース)以来、4年ぶり12人目。
待望の1本は2点を追う七回の打席だ。ここまで2打席無安打の筒香は2番手右腕ハビアにカウント1-2と追い込まれながら、4球目153キロ直球を叩く。ワンバウンドの打球が相手投手に当たり、内野エリアを転々とする間に一塁を駆け抜けた。
日本人選手がポストシーズンでヒットを記録したのは、16年のカブスとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦でドジャースの前田以来、4年ぶり12人目。野手ではロイヤルズの青木が14年のジャイアンツとのワールドシリーズ第6戦で記録して以来、6年ぶり。
筒香にとって7日のヤンキースとの地区シリーズ第3戦以来、6戦ぶりのスタメン出場となったこの日の試合は三回の第1打席で遊ゴロ併殺、五回は二ゴロ。1点を追う九回2死三塁の好機は3番手右腕プレスリーにカウント1-2から148キロスライダーを振り抜いたが、右飛に倒れて最後の打者となった。
同内野手は前日までPS10試合のうち3試合(先発2試合)に出場。9月29日のブルージェイズとのワイルドカードシリーズ第1戦は「1番・DH」で起用されたが、2打数無安打で途中交代。その後は2試合連続で出場機会がなかった。ヤンキースとの地区シリーズでは第2戦に代打で凡退。3戦ぶりにスタメン出場となった第3戦は「5番・DH」で田中に2打席無安打に抑えられるなど、5打数ノーヒット。以降は5試合連続で出番がなかった。
試合は、崖っぷちに立たされたアストロズが初回にアルトゥーベのソロ弾で先制。三回1死一、二塁の好機にふたたび、アルトゥーベが適時二塁打を放ち、リードを2点に広げた。レイズは四回に新人アロザレーナのPO5本塁打目となる2ランで追いついたが、六回にアストロズのスプリンガーに2ランを許して勝ち越された。