レイズ筒香、12年ぶりワールドシリーズ進出 18年マエケン以来、日本選手14人目
「ア・リーグ優勝決定シリーズ・第7戦、レイズ4-2アストロズ」(17日、サンディエゴ)
筒香嘉智内野手(28)が所属するレイズはシリーズ4勝3敗で08年以来、12年ぶりワールドシリーズ進出を決めた。17年の覇者アストロズは史上2球団目となる3連敗から3連勝という驚異的な粘りでシリーズ突破を目指したが、3年前のサイン盗みの汚名を返上するチャンスを逸した。筒香は3試合連続でスタメンを外れ、出番がなかったが、日本選手では18年ドジャースの前田以来、14人目となる大舞台に立つ。
3連勝からの3連敗で最終決戦に臨んだレイズは初回、絶好調のキューバ出身新人アロサレーナの2ランで先制した。ポストシーズン(PS)の新人記録となる7本目の本塁打で勢いづくと、8番ズニーノが二回にソロ弾、六回には犠飛で2打点をマークし、六回を終えて4点をリードした。
投げては、アストロズ時代の17年からPS6連勝中の先発モートンが古巣相手に6回途中2安打無失点。初回途中から六回途中まで14者連続ノーヒットに抑える快投を披露した。
第6戦で継投策に失敗しているキャッシュ監督は3点リードの六回に2死一、三塁のピンチを迎えると、66球のモートンから右腕アンダーソーンへスイッチし、火消しに成功。七回1死一、三塁の窮地も併殺打で切り抜け、つけ入る隙を与えなかった。八回2死一、三塁から3番手でマウンドに上がったフェアバンクスが2点を失ったが、反撃を断ち切った。
ナ・リーグ優勝決定シリーズは、ドジャースがこの日行われたブレーブスとの第6戦に勝ってシリーズ3勝3敗に。崖っぷちの1勝3敗から連勝する粘りで明日18日(日本時間19日)の最終決戦で2年ぶりワールドシリーズ進出を目指す。一方、王手をかけながら痛い連敗を喫したブレーブスは99年以来、21年ぶりのシリーズ突破に挑む。