レイズ、総年俸28位でWS進出 スター不在の弱小球団が金満球団を次々撃破
「ア・リーグ優勝決定シリーズ・第7戦、レイズ4-2アストロズ」(17日、サンディエゴ)
筒香嘉智内野手(28)が所属するレイズはシリーズ4勝3敗で08年以来、12年ぶりのワールドシリーズ進出を決めた。17年覇者で史上2球団目となる3連敗からの3連勝で粘りを見せたアストロズを振り切った。7試合で打率・321、4本塁打をマークしたキューバ出身の新人アロサレーナがシリーズMVPを受賞。筒香は3試合連続でスタメンを外れ、出番がなかったが、日本選手では18年ドジャースの前田以来、2年ぶり14人目となる大舞台に立つ。
米サイトsportac.comによると、レイズの今季総年俸2829万689ドル(約29億8000万円、60試合換算)はメジャー30球団中28位。メジャーを代表する弱小球団はレギュラーシーズン40勝20敗で10年ぶり地区優勝を飾り、ア・リーグの第1シード権を獲得すると、ワイルドカード・シリーズでは総年俸19位のブルージェイズを2連勝で退け、地区シリーズではメジャー1位、約4倍の総年俸1億943万9081ドル(約115億3000万円)を誇るヤンキースを3勝2敗で撃破。今シリーズでは同4位の8253万6161ドル(約87億円)のアストロズに競り勝った。
最終決戦で初回に先制2ランを放つなど、シリーズMVPを獲得した新人アロサレーナの今季年俸は56万3000ドル(約5930万円)で、60試合に換算するとわずか9万335ドル(約952万円)だ。今季の年俸が1000万ドル(約10億5000万円、162試合換算)を超えるのは、この日の勝利投手のモートンと外野手のキーアマイヤーの2人だけ。スーパースター不在の弱小チームが一丸とって球団創設初のワールドチャンピオンを目指す。