筒香、八回の反撃機に打ち損じて左飛 ドジャース32年ぶり優勝へ王手
「ワールドシリーズ・第5戦、レイズ2-4ドジャース」(25日、アーリントン)
レイズの筒香嘉智内野手(28)は8試合連続でスタメンを外れ、2点を追う八回に代打で出場して左飛だった。ワールドシリーズ3度目の代打起用だったが、シリーズ初安打はならなかった。ドジャースはシリーズを3勝2敗とし、88年以来、32年ぶり優勝に王手をかけた。
筒香の名前がコールされたのは2-4の八回無死一塁の場面だ。一発が出れば同点のチャンス。前日第4戦は1点を追う九回に代打で空振り三振に倒れている背番号25は、剛腕メイに対し、初球、内角低めに外れる156キロシンカーを見送った後、真ん中の153キロシンカーを強振した。
しかし、時速142キロ、飛距離90メートルの打球は高く舞い上がり、左翼手のグラブに収まった。レイズは1死一塁から代打崔の代打ブロッソーが四球を選び、好機を拡大したが、三回に左前適時打を放ってポストシーズン新記録の27安打としたアロサレーナが中飛、前夜に一旦は逆転となる3ランを放ったローが中直に封じられ、反撃機を逸した。
筒香は同シリーズ第3戦から3試合連続で代打で出場し、二ゴロ、空振り三振、左飛。3打席連続無安打でポストシーズン(PS)7試合(先発3試合)の通算打率は・125(16打数2安打)となった。
試合は、ドジャースが一回にシーガーとベリンジャーの適時打で2点を先制。逆転サヨナラ負けを喫した前夜の悪い流れを断ち切ると、二回にはピダーソンのソロでリードを3点に広げる。先発カーショーが三回に2点を失い、1点差に詰め寄られたが、五回にマンシーのソロで2点差とし、3人の継投で逃げ切った。
カーショーは6回途中5安打2失点でシリーズ第1戦の勝利に続いて今ポストシーズン(PS)4勝目。PS通算13勝目を挙げた。また、6三振を奪ってPS通算207奪三振とし、バーランダー(アストロズ)のもつ最多記録を更新した。
レイズは三回にディアズとアロサレーナの適時打で1点差に詰め寄り、四回には2死ながら一、三塁としたが、三走マ-ゴーがカーショーのセットポジションの隙を突き、自身の判断で試みた本盗に失敗。きわどいタイミングだったが、結果的に暴走となり、絶好機を生かすことはできなかった。