マー君がFAに 球団には「愛着」 GMも「特別な存在」両者の方向性一致か
米大リーグ、ヤンキースと今季が7年契約最終年だった田中将大投手(31)は28日、フリーエージェント(FA)になった。マリナーズ・平野佳寿投手(36)とともに、選手会が同日、発表した。
今後はヤンキースが11月1日(日本時間同2日)まで独占的に交渉および契約ができ、今季の規定額1890万ドル(約19億7000万円)で単年契約を求める「クオリファイング・オファー(QO)」の提示も可能。QOが提示された場合、田中は同11日が受諾期限で、拒否すれば全球団と交渉解禁になる。
田中はファンやメディアの評価が厳しい環境で毎年、安定した成績を残してきた。プレーオフでも勝負強く、キャッシュマン・ゼネラルマネジャーは「特別な存在」と語る。田中もかねて「愛着がないわけはない」と口にしており、両者の方向性は一致しているように見える。
一方で今季は新型コロナウイルス禍で無観客開催となり、球団経営は大打撃を受けた。課徴金(ぜいたく税)を避けるため、総年俸を抑えるとみる報道もある。