ダルビッシュ「悔しい気持ちより喜び」サイ・ヤング賞2位の心境吐露
全米野球記者協会(BBWAA)は11日(日本時間12日)、最も優秀な投手に贈られる「サイ・ヤング賞」を発表し、ナ・リーグはレッズのトレバー・バウアー投手(29)、ア・リーグはインディアンスのシェーン・ビーバー投手(25)が初受賞。ナとア、ぞれぞれのリーグで最終候補3人に入っていたカブスのダルビッシュ有(34)とツインズの前田健太投手(32)はともに2位の得票で日本勢初の受賞はならなかった。
この日の発表を受けてダルビッシュは自身のツイッターを更新し、「サイ・ヤング賞は2位でした!」とフォロワーに報告。「家族、応援して下さったファンの方々、支えてくださったスタッフ、チームメートのお陰です。来年のこの日もドキドキできるようにまた頑張ります」と、最後に笑顔の絵文字をつけて感謝と、来季への意気込みを言葉にした。
2時間半後には投票結果の内容についてもツイート。18、19年に連続でサイ・ヤング賞を受賞したメッツのデグロムよりも順位を上回ったことを「2位で悔しい気持ちより、デグロムの上に行けたというのに喜びを感じます」と表現。「去年の今頃はデグロムやバーランダー、コールのようなレベルの投球をしたいという夢を持っていたので。目標ではなく夢レベルだったので驚いています」とつづった。
今季のダルビッシュは12登板で8勝(3敗)を挙げて日本人初の最多勝タイトルを獲得。リーグ2位の防御率2・01、同4位の93奪三振をマークし、メジャー8年目で最も安定した投球を披露した。同賞はレンジャーズ時代の13年にも2位に入っており、自身7年ぶりのトップ3入りを果たした。
同賞はBBWAAの会員各30人が5名連記で投票。1位7点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点とし、その合計点で決定する。
▽ナ・リーグ、サイ・ヤング賞投票結果上位5人
(1)バウアー(レッズ)201点(1位票27、2位票3)
(2)ダルビッシュ(カブス)123点(1位票3、2位票24、3位票2)
(3)デグロム(メッツ)89点(1位票0、2位票3、3位票23、4位票4)
(4)ラメット(パドレス)57点(1位票0、2位票0、3位票5、4位票20、5位票2)
(5)フリード(ブレーブス)15点(1位票0、2位票0、3位票0、4位票4、5位票7)
▽ア・リーグ、サイ・ヤング賞投票結果上位5人
(1)ビーバー(インディアンス)210点(1位票30)
(2)前田(ツインズ)92点(1位票0、2位票18、3位票4、4位票2、5位票4)
(3)柳(ブルージェイズ)51点(1位票0、2位票4、3位票7、4位票5、5位票4)
(4)コール(ヤンキース)50点(1位票0、2位票2、3位票6、4位票10、5位票4)
(5)カイケル(ホワイトソックス)46点(1位票0、2位票5、3位票4、4位票5、5位票4)