250億円契約メッツ・カノ、2度目の薬物違反で162試合出場停止 18年に初犯

 米大リーグ機構(MLB)は18日(日本時間19日)、メッツのロビンソン・カノ内野手(38)を薬物規定違反により162試合の出場停止の処分を科したと発表した。パフォーマンス向上薬スタノゾロールの陽性反応があり、来季年俸2400万ドル(約25億円)は支払われない。同内野手はマリナーズ時代の18年にも禁止薬物使用で80試合の出場停止処分を受けている。

 同内野手は05年にヤンキースでメジャーデビューし、13年オフにFAでマリナーズと10年2億4000万ドル(約250億円)で合意。18年オフにメッツへトレードされた。今季は49試合に出場し、打率・316、10本塁打、30打点。4年ぶりに長打率が5割を超えるなど好成績を残していた。

 メジャー16年の通算成績は2234試合、打率・303、2624安打、334本塁打、1302打点。球宴8回、ゴールドグラブ2回。来季は10年契約の8年目で21、22、23年の年俸はいずれも2400万ドル(約25億円)。

 カノは18年5月にフロセミドの陽性反応で80試合の出場停止処分。MLBからの発表後、選手会を通して声明文を出し。陽性反応を示したフロセミドは母国ドミニカ共和国の免許をもった医師から処方されたもので、米国でも治療薬として使われていると説明。「処方された時点ではMLBから禁じられているものだとは知らなかった」と弁明する一方で「もっと気を付けるべきだった」との反省の言葉も述べた。

 また「プロになって15年以上になるが、愛する野球において規則を破るような不正行為は一度たりともしたことはない。過去の検査で陽性反応は一度もなかった」、「きょう、私はMLBからの処分を受け入れることを決めました。人生でもっとも難しい決断でした」などとつづった。

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