米大リーグ機構（ＭＬＢ）は９日（日本時間１０日）、オールＭＬＢチームを発表し、先発投手部門で最終候補に入っていたカブスのダルビッシュ有投手（３４）は最強メンバーのファーストチームに、ツインズの前田健太投手（３２）がセカンドチームに選ばれた。同企画は昨季に続いて２度目で日本勢が選出されたのは初めて。メディアや元選手、ファンによる投票で野手８人と指名打者、先発投手５人、救援投手２人のベストチームを決定。得票数によってオールファーストチームとオールセカンドチームに分けられる。

　今季のダルビッシュは１２登板で８勝（３敗）を挙げて日本人初の最多勝タイトルを獲得。同２位の防御率２・０１、同４位の９３奪三振をマークし、メジャー８年目で最も安定した投球を見せた。今季のサイ・ヤング賞を獲得したバウアー（レッズ）とビーバー（インディアンス）らとともにファーストチームの先発５人に名を連ねた。

　昨オフにトレードでドジャースからツインズへ移籍した前田は１１登板で６勝１敗、防御率２・７０をマーク。ＷＨＩＰは両リーグ１位の０・７５を記録するなど、新天地でエース級の成績を残した。セカンドチームの先発陣にはドジャースでチームメートだったカーショーと柳（ブルージェイズ）も選ばれた。

　ダルビッシュは結果発表後、自身のツイッターを更新。「２０２０Ａｌｌ-ＭＬＢ１ｓｔＴｅａｍに選ばれました。ＭＬＢ全体でのベストチームって言えばわかりやすいですかね」と約２５０万人のフォロワーに報告するとともに「Ｔｈａｎｋ　ｙｏｕ」と感謝の言葉をつづった。

▽ファーストチーム

先発投手５人　ダルビッシュ（カブス）、ビーバー（インディアンス）、バウアー（レッズ）、フリード（ブレーブス）、デグロム（メッツ）

捕手　ぺレス（ロイヤルズ）

一塁　フリーマン（ブレーブス）

二塁　ルメーヒュー（ヤンキース）

三塁　マチャド（パドレス）

遊撃　タティスＪｒ．（パドレス）

外野３人　ベッツ（ドジャース）、トラウト（エンゼルス）、ソト（ナショナルズ）

指名打者　オズナ（ブレーブス）

救援投手２人　ヘンドリクス（アスレチックス）、アンダーソン（レイズ）

▽セカンドチーム

先発５人　前田（ツインズ）、カーショー（ドジャース）、柳（ブルージェイズ）、コール（ヤンキース）、ラメット（パドレス）

捕手　リアルミュート（フィリーズ）

一塁　アブレイユ（ホワイトソックス）

二塁　ロー（レイズ）

三塁　ラミレス（インディアンス）

遊撃　シーガー（ドジャース）

外野３人　アクーニャ（ブレーブス）、ヤストレムスキー（ジャイアンツ）、コンフォート（メッツ）

指名打者　クルーズ（ツインズ）

救援投手２人　ハンド（インディアンス）、ウィリアムズ（ブルワーズ）