米大リーグ来季開幕時期で対立 米報道 巨人・菅野の決断にも影響か
米大リーグ機構(MLB)と選手会が来季開幕時期をめぐって意見が対立していると15日(日本時間16日)、米全国紙USAトゥデー電子版が伝えた。
同紙によると、MLB幹部と球団オーナー陣は来年2月から始まるキャンプの前に選手たちに新型コロナウイルスのワクチン接種を求めており、そのために開幕を5月に延期したい意向を示している。これにより年間試合数は通常の162ではなく、140以下になる流れだと記した。
それに対し、選手会側は60試合制の短縮シーズンとなった今季が新型コロナウイルスに関する規則に従って実施されたことを踏まえ、来季はすでに発表されている日程どおり、4月開幕、162試合制で給料満額支払いを要求しているという。
同紙はア・リーグの球団オーナーの話として「キャンプが2月に始まるとは思えない。可能性はゼロだ。シーズンが140試合、120試合、80試合になろうがかまわない。われわれは全員が安全であることを確認しなくてはならない」といった談話を紹介。「バッテリーのキャンプ地集合日まで2カ月あるが、どうなるのかだれにも分からない」と不透明な状況を伝えた。
巨人からポスティングシステムを使って、メジャー移籍を視野に入れている菅野は米大リーグの状況次第では巨人残留の選択肢もあると明言している。同投手の決断にも大きく影響することことになりそうだ。