MLB318勝ナックルボーラー、ニークロ氏が死去 81歳 97年殿堂入り
メジャーを代表するナックルボーラーでメジャー通算318勝を挙げ、97年に殿堂入りしたフィル・ニークロ氏が26日(日本時間27日)、がんのため死去した。81歳だった。元所属球団のブレーブスが27日(同28日)、公表した。
ニークロ氏は64年に当時ミルウォーキーを本拠地としていたブレーブスでメジャーデビュー。不規則に変化する魔球ナックルボールを武器に66年のアトランタ移転後は先発の柱として67年に最優秀防御率のタイトルを獲得、74年には20勝を挙げて最多勝投手に輝いた。73年8月5日のパドレス戦ではノーヒットノーランを達成。40歳のシーズンだった79年にはリーグ最多先発(44試合)、同最多完投試合(23)、同最多投球回(342イニング)、同最多勝敗(21勝20敗)と記録した。
ブレーブスで21年間投げた後、ヤンキース、インディアンス、ブルージェイズを渡り歩き、48歳まで現役生活を続けた。24シーズンの通算成績は864登板(先発716)、318勝274敗29セーブ、防御率3・35、245完投。歴代4位の5404回1/3を投げて同11位の3342三振を奪った。球宴5回、ゴールドグラブ賞5回、最多勝2回、最優勝防御率1回。背番号35はブレーブスの永久欠番。
今年は多くの殿堂入り選手が他界。ニークロ氏はルー・ブロック氏、ホワイティ・フォード氏、ボブ・ギブソン氏、アル・ケーライン氏、ジョー・モーガン氏、トム・シーバー氏に次いで7人目となる。