ダルビッシュ、パドレス移籍正式発表「寂しい」「不安」も「よしやるぞ」
カブスのダルビッシュ有投手(34)が、7選手が絡む大型トレードでパドレスへ移籍すると29日、両球団から発表された。パドレスは同投手の今季全登板でバッテリーを組んだ捕手カラティニと金銭を得る。カブスには今季7勝の右腕デービーズら計5人が移る。正式決定後に音声配信アプリ「ナウボイス」にメッセージを投稿したダルビッシュは「寂しいっすね」など、複雑な心境を吐露した。
トレード発表から約30分後、ダルビッシュはファンに向けて4分43秒の肉声メッセージを投稿した。パドレスが自分より先にレイズから先発左腕のスネルを獲得した報道を知り、「(トレードは)無理でしょ、と思った」と、移籍白紙を覚悟した舞台裏を打ち明けた。
17年オフに6年1億2600万ドル(約130億円)の契約で合意したカブスには3年間在籍。同僚や球団関係者からはたくさんの惜別メッセージが届いたと言い、「とにかく寂しいっすね。カブス大好きなんで」としみじみ。トレード通達を受けたホイヤーGMからは謝意や「チームにもたらしたものは大きかった」など熱い言葉を伝えられたという。
パ軍で自身メジャー4球団となる。「人間関係をまた一からつくり直さないといけない。そこがすごく不安」。プレラーGMとは映像を使って会話し、「すごく喜んでいる顔を見た。いろんな話をして、よしやるぞ、という感じになった」と気持ちを新たにした。
カブスからパドレスへ自身の『取扱説明書』が引き継がれたというダルビッシュ。同GMには自分の言葉で自身の扱い方を説明したことも明かした。
パ軍が所属するナ・リーグ西地区には、地区V8を達成し、ワールドチャンピオンにも輝いたドジャースが君臨している。新加入のスネルとともに先発の柱として期待されている右腕は「チームは変わりますけど、やることは一緒。ケガのないようにちゃんと練習をやっていきたい」と意気込んだ。