菅野、巨人残留意思伝えたのは交渉期限2分前 代理人が明かした舞台裏
大リーグ移籍を断念し、巨人残留を決めた菅野智之投手(31)の代理人を務めたジョエル・ウルフ氏が8日、オンライン取材に応じ、交渉の舞台裏を明かした。
菅野に届いたオファーは6つ。同氏はチーム名と金額は明かさなかったが、契約期間は2~4年。内容を見直すために契約を破棄し、FAになるオプトアウトの権利も認める条件もあったという。
ポスティングシステムの交渉期間は30日間。米西部時間7日午後2時の期限の前日には2チームに絞り込み、1日に米国入りした菅野と熟考を重ねた。条件に関して「彼は線引きをはっきりしていた。適正な契約でなければヨミウリへ戻り、来オフに出直す、と」。メジャーは夢だが、妥協はしない。巨人のエースのプライドをもって交渉に臨んだ。
決断前には同氏の顧客でもあるパドレスのダルビッシュやツインズの前田、MLB屈指の三塁手、ロッキーズのアレナドからも助言を受けた。
メジャー球団に巨人残留の意思を伝えたのは交渉期限2分前の午後1時58分。「とても難しい決断だった」とウルフ氏。「残念だ。彼がここで投げるのを見たかった」と本音をのぞかせながら「メジャー球団は後悔すると思う。彼のような投手を見つけるのは難しいい」と語った。