ダルビッシュ有投手（３４）が所属するパドレスが三角トレードでパイレーツから先発右腕のジョー・マスグローブ投手（２８）を獲得することで合意した、と１８日（日本時間１９日）、大リーグ公式サイトが伝えた。

　マスグローブは１６年にアストロズでメジャーデビューした後、１７年オフにゲリット・コールとのトレードで３選手とともにパイレーツへ移籍。１９年にはチーム最多の１１勝をマークするなど、先発の柱として低迷するチームを支えた。メジャー５年の通算成績は２９勝３８敗２セーブ、防御率４・３３。１７年には中継ぎでアストロズのワールドシリーズ制覇に貢献した。

　パドレスは同じナ・リーグ西地区に所属するドジャースの地区Ｖ９を阻止すべく、今オフの最優先課題に先発陣の補強を挙げ、昨年末にレイズとのトレードでエース左腕スネルを、カブスからエース右腕ダルビッシュを獲得。その後も巨人からポスティングシステムを使ってメジャー移籍を試みた菅野に条件提示したと報じられるなど、積極的な動きを見せていた。

　今回のトレードはパドレス、パイレーツ、メッツの３球団が絡んでおり、パドレスは５人の若手有望株を失うという。

　一部の米メディアは、パドレスがヤンキースからＦＡになった田中の獲得調査も行っていると伝えていたが、今オフ３人目の先発投手の加入により、注目されたダルビッシュと田中の夢の先発ローテーション結成の可能性はなくなったとみられる。