ソフトバンク・王会長「メジャー選手のかがみ」 ハンク・アーロン氏を悼む
ソフトバンクの王貞治球団会長(80)が23日、米大リーグで歴代2位の755本塁打を放ったハンク・アーロン氏が22日に死去したことを受け、球団を通じて「すごくジェントルマンだったしメジャーリーグの選手のかがみだった。ご冥福をお祈りします」とのコメントを発表した。
王会長は1977年9月3日のヤクルト戦で756号本塁打を放ち、当時の世界記録だったアーロン氏の記録を破った。74年秋の日米野球ではホームラン競争をするなど交流を深めてきたアーロン氏に「755本という当時の世界記録を作り、ホームラン数もヒット数も打点も全てにおいてすごかった。とにかく素晴らしい野球人生だったと思う」と尊敬の意を示した。
引退後も長く親交を重ねた2人は、野球の普及や親善の輪を広げることを目的に世界少年野球大会を提唱。1990年から各国で開催されている。
大会を主催する世界少年野球推進財団の理事長でもある王会長は「彼はアメリカを、私は日本をということで一緒に世界に野球を広めようとスタートした。体が動いて元気だった時は毎回のように来てくれて子供たちの野球の普及に貢献してくれた。つい最近は毎回というわけにはいかなかったけれどそれでも常に心がけてくれた」と感謝を表した。