ヤンキース、二塁ルメーヒューと先発クルバーの契約を正式発表 救援右腕と合意報道も
米大リーグ、ヤンキースは27日(日本時間28日)、今オフ注目FA野手の一人だったDJ・ルメーヒュー二塁手(32)と6年の契約延長と、レンジャーズからFAになっていたサイ・ヤング賞2回の先発右腕コーリー・クルバー投手(34)と1年契約で合意したと発表した。契約内容は公表しなかったが、米メディアによると、前者は6年9000万ドル(約93億6000万円)、後者は1年1100万ドル(約11億5000万円)だという。
ルメーヒューは11年から18年までロッキーズでプレーした後、FAでヤンキースと2年2400万ドル(約25億円)で合意。在籍2年で打率・336、出塁率・386、36本塁打、129打点、150得点の好成績を残した。昨季は打率・364をマークし、16年に続いて自身2度目の首位打者のタイトルを獲得するともに、近代野球史上2人目の両リーグ最高打率選手となった。
クルバーは11年にインディアンスでメジャーデビューし、14年と17年にリーグ最多勝をマークし、サイ・ヤング賞を受賞した。メジャー通算記録は98勝58敗、防御率3・16。最優秀防御率1回。14年から18年まで5年連続で200イニング以上を投げたが、レンジャーズでプレーした昨季は初登板で右肩を負傷し、1イニングを投げただけ。21年1800万ドル(約18億7000万円)の球団オプションを拒否され、FAになっていた。
ヤンキースは24日(同25日)にパイレーツとのトレードで先発右腕のジェームズ・タイロンの獲得を発表。FAになっている田中将大投手(32)の動向が注目される中、今オフの課題だったルメーヒューの引き留めと先発陣の補強に成功した。
チームは今季の総年俸の上限をぜいたく税の対象となる2億1000万ドル(約218億円)に設定。25日(同26日)には年俸900万ドル(約9億4000万円)の中継ぎアダム・オッタビノ投手(35)をレッドソックスへ放出したことを発表した。田中との再契約のための資金との情報が流れたが、一部の米メディアは生え抜きベテラン外野手ブレット・ガードナー(37)との再契約を予想。また、大リーグ公式サイトはこの日、ヤンキースがベテラン中継ぎ左腕ダリン・オデイ投手(38)と1年250万ドル(約2億6000万円)で基本合意したと伝えた。